公的年金の手続き

公的年金の手続き

　被相続人が死亡すると、被相続人の加入していた年金保険または共済保険に対して、未支給年金の受給手続きや、遺族年金の受給手続きを行います。これらは。権利を有する相続人が請求しないと手続きが行われませんし、手続きをしないままだと時効により権利が消滅しますので、忘れずに専門家等に依頼したり相談したりして手続きをしましょう。

　年金には、自営業者や無職者等が加入する国民年金、会社員が加入する厚生年金、その他、教職員や団体職員が加盟する共済があり、それぞれ手続きが異なります。

　また、遺族年金を受ける相続人自身も年金や共済等に加入して支払いをしている場合には、遺族年金とご自身の年金との選択または調整を行う必要があります。

　さらに、相続人が年金受給年齢に達している場合には、いつから年金を受給するかによって毎年受け取ることができる年金額が異なりますので、当センターの社会保険労務士など専門家に相談なさってください。

　年金の手続き完了までには２～３か月かかります。被相続人の金融機関の口座は相続手続き完了までは凍結されますので、その間の遺族の生活費の確保も検討しなければならないでしょう。